AUBERGE – ARCH EXCLUSIVE

毎シーズンご好評いただいているARCHとAUBERGEの別注企画。
今回は、細すぎず太すぎない“白い”軍パンを製作いたしました。
オンラインでも店頭と同時に受注販売、ということで打ち合わせの風景をご覧いただきながら、白い軍パンが生まれた経緯をご紹介いたします。想像を膨らませながら是非ご覧になってください。
AUBERGE
2018年よりスタートしたブランドAUBERGE(オーベルジュ)。 ブランド名の由来は「18世紀頃のフランスを起源とする美食を堪能しながら宿泊も可能とする宿屋」のこと。 提案するアイテムは1930~40年代のヴィンテージをベースとしながら、素材、縫製のすべてを最高水準の日本製にこだわる。
Slowgun & Co President / 小林 学 Mnabu Kobayashi
1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。その後デザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン)」をスタート。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。
気取らない、“白い”軍パン

今回製作をお願いしたのは“白い”軍パン。
どういったものを作るか。そう考えながら打ち合わせの際に並んだ生地を見て、ARCH 原の目に留まったのがオフホワイトのヘリンボーン。見た瞬間、これでパンツを作りたい!ブージュロンだ!となったそう。そこから今回の別注アイテムの製作が始まります。
ブージュロンと言ってもカタチや生地、ボタンの素材やポッケットの仕様も様々です。ARCHが保有している7本のブージュロンパンツを小林氏に見てもらい、話は進んでいきます。

軍パンといえば思い浮かべるのはオリーブのものですが、ではそのイメージの軍パンをなぜ白で作るのか。
白いボトムスとなると、世間では少しかしこまった雰囲気のものが多かったり、汚れを気になるといった理由で穿かない方も多いかと思います。
だったら軍パンにすれば取り入れやすいんじゃないか?
軍パンだからこそ汚れへのハードルが下がり、軍パンだからこそ汚れがかっこよく活きる。
しかもARCHの軸になっているアイテムの一つが、そう、“軍パン”。そして、ARCH東京では”白”が全員の中で自然とキーワードになっていて、そのことを意識していたこともあり今回の“白い”軍パンに辿り着きました。
そんな白の軍パン、頭の中で考えるだけでも今までのAUBERGEのアイテムとも相性は抜群。今季、オンラインショップでも好評だったPICCASOももちろんよく合う。春夏アイテムでの企画ですが、リネン100%という素材は避けています。なので夏はもちろん、冬になってPコートと合わせても間違いなくかっこいい。ほぼ一年中使うことができるので、スタイルの想像が膨どんどん膨らんでいきます。

そして今回特にこだわったポイントの一つがパンツの太さ。従来のブージュロンパンツよりは少し太くしたい、でも太くしすぎたくはない。ベイカーのような太すぎず細すぎない一本を目指し、念入りに打ち合わせ。

途中、6月のパリでの出来事で盛り上がりながら話は進んでいきます。

ヴィンテージ、特にパンツでシンデレラサイズのものを見つけることは難しい。自分の選ぶべきサイズが分かっていてもなかなか見つからないものです。今回の別注企画でも、ヴィンテージだからこそのかっこよさを残しながら見た目にはわかりにくい、独特の歪みから生まれるなんともいえない雰囲気の良さを消さないよう、小林氏の手によって組み立てられ理想的な白い軍パンが製作されました。
白い軍パン自体は存在はしているものの、現存しているものはおそらく少ないのではないでしょうか。AUBERGEでも過去に軍パンは製作されていますが、白はありませんでした。
手に入れられそうで、手に入れられない“白い”軍パン。製作背景から考えても、白いパンツを穿いたことがない方、あまり穿かない方もきっと穿き続けてしまう一本です。ぜひこの機会にお買い求めください。
店頭のみの受注だったAUBERGEの別注ですが、今回はオンラインショップでも受注が可能です。
期間は7月25日(金)〜7月27日(日)の3日間、店頭と同時に販売開始となっています。
