
田中 宏一郎(たなか こういちろう)は、日本の販売員。京都府京丹後市出身。ANATOMICA KYOTO所属。
10代のころよりロックミュージックに傾倒。自身が生まれた1990年代のミュージシャンに憧れを抱き、同時に彼らのファッションにも興味を持つようになる。
2010年、大学生になり地元を離れた田中は、毎月のアルバイト代の入った封筒を握りしめ、古着屋にその全てを注ぎ込んでいたという。
大学卒業後は古着屋に勤務するも、己の未熟さゆえにその道を断念。ウェブ広告の会社で、ただの服好きのサラリーマンとして7年ほどの時を過ごす。
ときには4.5畳のワンルームが服で埋め尽くされ、「このまま服に埋もれて死ぬのもやむなし!」と感じたこともあったとか。
そんな田中の転機となったのは2024年。ANATOMICAの京都店ができると聞いた田中は、大きな決断をする。
7年のブランクを経て、もう一度、洋服の販売員としての道を歩もうというものだ。
不安や焦燥に駆られることもあったが、それに勝る希望や情熱が田中にはあった。なにより田中自身が、自分の生きる道はファッションの世界だと信じて疑わなかったのである。
「一度は諦めた道ではあるが、消費者として洋服を楽しんだ期間があるからこそ、リアルなご提案ができるはずなんです!」と、田中は話す。
その思いがどれほどのものなのか、ANATOMICA KYOTOにて、みなさんにも確かめていただきたい。
インタビュー by 田中 宏一郎
テキスト by 田中 宏一郎