R.A.F. SHIRTS – LINEN END ON END
原点である刷毛目を、リネンで。

Royal Air Force、イギリス空軍のオフィサーシャツ。
通称、R.A.F.シャツ。
2003年秋、商業ビルの一角でスタートしたARCHが、現在の場所へ移った2004年頃。
当時、イギリスへ古着の買い付けに行くと、このシャツは100枚単位でデッドストックが見つかっていました。
現在では想像しづらいことですが、当時の販売価格は4,800円でした。
その頃のARCHは古着を中心とした品揃えで、
フランス軍のM-47パンツ、西ドイツ軍のトレーニングシューズなどと同じように、
このシャツもまた、お店の定番として当然のように店頭に並んでいた存在でした。
ブルーとホワイトの糸が織りなす「刷毛目」の生地。
英語では”End on End”と呼ばれる、細かな色の交差が特徴の生地です。
デタッチャブルカラーを取り付けるためのボタンホールが空いたバンドカラー。
ドレスシャツを思わせるダブルカフス。
ラウンドしたクラシックな前立て。
ミリタリー物でありながら、英国物らしい品があり、
ドレスシャツのような端正な佇まいを持っている。
決して珍しいヴィンテージという扱いではなく、
ARCHが考える「スタイル」に必要なアイテムとして、
当たり前のようにラインナップしていた一着でした。


上)ハットを被り、R.A.F.シャツにフレンチワークパンツ、足元はイタリア製のマウンテンブーツ
下)イギリス軍のシャツ、パンツをストールとホワイトシューズで上品に崩したスタイル
2006年頃のPILOT magazine(北海道のフリーペーパー)より。
R.A.F.シャツを使ったスタイリングは、当時のARCHにとって文字通り定番でした。
ちなみに、上の写真に記されたキャッチコピー
revenir à la source
とは、フランス語で「原点回帰」を意味します。
ARCHの原点には、ヨーロッパのミリタリーやワークを軸としたスタイルがある。
それは当時も、そして今も変わりません。

しかし、そんなシャツも市場からは枯渇してしまい、手に入らなくなってしまいました。
けれどもR.A.F.シャツは、ARCHが提案するスタイルにはどうしても欠かせない一枚。
ヴィンテージで手に入らないのであれば、自分たちで作ろうと企画がスタートしたのは2014年でした。
ただし、目指したのは単なる復刻ではありません。
パターンや縫製仕様はヴィンテージに倣いながらも、ダブルカフスはシングルカフスへとモディファイするなど、今のワードローブに必要なシャツとして再構築しています。



ARCHの定番シャツとして、これまでいくつもの生地で作り続けてきました。
原点であるブルーの刷毛目。
通気性に優れたエアテックス。
上品な表情を持つロイヤルオックスフォード。
素材が変わっても違和感なく馴染むのは、このシャツのデザインが完成されているから。
着る人それぞれのベーシックとなりながら、生地が変わることで、その時々の気分に自然と馴染んでくれる。
R.A.F.シャツは、ARCHにとってスタイルの土台となるようなシャツです。






今回、新たにリリースするのはR.A.F.シャツの原点とも言える「刷毛目」を、リネンで表現した一枚。
経糸に無染色のリネン糸。
緯糸には白のリネン糸。
その二色の糸が細かく交わることで、柄物ほど主張せず、
それでいて奥行きのある表情を持つリネン刷毛目に仕上がりました。
リネンならではの清涼感と、洗いを重ねることで少しずつ増していく生地の表情。
日常のスタイルに自然と馴染みながら、しっかりと存在感がある。
ARCHのスタイルに欠かせないR.A.F.シャツの原点を、
これからの季節にふさわしいリネンで再構築した一枚です。
ヴィンテージを知る方にも、初めて袖を通す方にも、
ARCHの原点を感じていただけるシャツだと思います。
ぜひ、ご覧ください。




