100年以上前の日本の着物の生地と
100年以上前のフランスのワークウェアのパターン
2つがこんなにも美しく組み合わさることがあるなんて。
それこそ奇跡のような出来事だ。
苧麻絣の生地は、決してダスターコートに用いられるために生まれたものではない。
かつてアルチュール・ランボーが身に纏ったダスターコートも、苧麻絣の生地で作られることは想定されていない。
なのにこんなにも、苧麻絣と"ARTHUR"の組み合わせは美しい。
先に奇跡という言葉を用いたが、
そんな易い言葉で語ることが憚られるほどに、
むしろそうなることが必然であったかのように、
苧麻絣のARTHURは誕生した。
もしアルチュール・ランボーがこの服を着たら…。
あまりの軽やかさ、快適さに、
自由を感じていたかもしれない。
常に支配や抑圧と隣り合わせの人生を歩んでいた彼に、ひとときの安らぎを感じさせていたかもしれない。
そんな妄想が膨らむ一枚なのだ。
JACKET : ARTHUR by ANATOMICA(L)
SHIRTS : BIG A CHAMBRAY by ANATOMICA(16)
BOTTOMS : BJ by ANATOMICA(44)
SHOES : SCOTCH by trippen(43)