<プロフィール>
身長 : 180cm
体重 : 80kg
年代 : 30代前半
<普段の着用サイズ>
トップス : Lサイズ〜XLサイズ
ボトムス : 34インチ〜36インチ
シューズ : 28.0cm〜28.5cm
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▪️COAT:SEAFARER by ANATOMICA(3)
▪️TOPS : FISHERMAN SMOCK - MADE IN ENGLAND by Arch Sapporo(L)
▪️BOTTOMS:314 BEAT by ANATOMICA (34)
▪️SHOES:PUNCHED CAP TOE KID LEATHER by ALDEN(10D)
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白いコートに白いパンツ。コートの中にはフィッシャーマンスモック。
つまりダッフルコートが、そもそも漁師の大外套だったことを思い出した日の装いなのだ。
ダッフルコートといえば、厚手のウールに木製トグル、ゆったりしたフードが定番。
英国海軍をはじめ、第二次世界大戦中の軍服として知られているけど、その中にショールカラー(巻き襟)仕様のものがひっそり存在していたことは、あまり知られていない。
軍の記録や博物館の資料を探しても、ショールカラー付きダッフルコートが広く使われていた証拠はほとんど見つからない。
もしかすると、山岳部隊や将校向けのごく限られた仕様だったのかもしれない。
だからこそ、幻のアイテムと言われるわけだ。
そんな謎めいたダッフルコートにスポットを当てたのが、ジャン・コクトー。
彼がこのショールカラーのダッフルコートを身にまとうことで、軍服の無骨さが詩的なファッションへと変貌を遂げる。
コクトーのスタイルは、単なる防寒具ではなく、一種のアート作品としての価値を与えた。
だから、この幻のショールカラー・ダッフルコートは、時代や用途を超えて、コクトーという個性的な存在によってファッション史に刻まれた特別な一着になったのだろう。