<プロフィール>
身長 : 180cm
体重 : 80kg
年代 : 30代前半
<普段の着用サイズ>
トップス : Lサイズ〜XLサイズ
ボトムス : 34インチ〜36インチ
シューズ : 28.0cm〜28.5cm
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▪️COAT : LAPELLED COAT WOOL by Arch(L)
▪️JACKET:DOLMAN ENGLISH MOLESKIN BLACK by ANATOMICA(L)
▪️TOPS 1:RICHARDS PULLOVER SEA MIST by JOHN SMEDLEY(XL)
▪️TOPS 2 : U.S.N CHAMBRAY SHIRT MADE IN USA by MSG & SONS(L)
▪️BOTTOMS:TENNIS PANT ENGLISH MOLESKIN BLACK by ANATOMICA(46)
▪️SHOES:INDY BOOTS CHAMOIS by ALDEN(9HE)
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ArchのLAPELLED COATは、比翼仕立てのチェスターコートでありながらも、ラグランスリーブを採用している。
だからモールスキンのジャケットの上に羽織っても、腕周りが窮屈にならないのだ。
今回のスタイリングは、自分なりのパンクアティチュード。
というのもウールメルトンのチェスターコートは、いつの時代も英国紳士の象徴だった。
比翼仕立ての滑らかな前立ては、権威の匂いを帯び、文化として積み重なってきた“正しさ”をそのまま形にしたような服だ。
けれどその内側に潜ませたのは、英国製のモールスキンのジャケットとパンツ。
本来なら炭鉱や工場で働く手のひらの荒れた男たちが着ていた、あの無骨な生地だ。
階級社会がまだ強く残っていた時代なら、決して交わらなかったはずのふたつの布が同じ身体の上で重なると、そこには奇妙な緊張が生まれる。
だが、その緊張こそが英国のパンクが愛した“ひずみ”なのだ。
上流の匂いをまとったコートに、労働の埃と汗を吸ったモールスキンを潜り込ませる。
その矛盾を美として肯定することこそ、英国的な反骨のやり方だったと思う。
胸元にはシャンブレーのシャツが覗き、その下にはジョンスメドレーのタートルネックが静かに寄り添う。
荒さと知性が折り重なり、まるでアートスクールの若者が労働者階級の現実の中で、自己表現を模索していた時代の気配が漂う。
破壊ではなく、ずらすことで生まれる反抗。
喧騒の代わりに沈黙の強さをまとう“ソフトパンク”の空気がある。
結果として、この装いはとても静かだ。
どこにも破れはないし、声高な装飾もない。
だが、静けさの奥に確かな火が宿っている。
職人服と紳士服を同じ温度で扱い、どちらの階級にも回収されないまま、「自分の美意識で世界を読み替える」という姿勢。
それはもう、音楽よりも強いパンクかもしれない。
英国の歴史が編み上げてきた階級のコードを、手にとって少し角度を変え、“美”として着てしまう。
その小さなひずみの中に、確かにパンクの残響が生きていると信じている。
- 冬
- 秋
- 30代
- 高身長
- MSG & SONS
- ウール
- 180cm代
- ANATOMICA
- 冬服
- ARCH
- 秋冬
- アウター
- 冬コーデ
- AW
- ワーク
- 秋服
- 秋コーデ
- コート
- トラッド
- ワークジャケット
- ANATOMICA_
- アナトミカ