戦場に立たずして、戦場を支えた者たちがいる。
USAFの地上兵。
灼熱の滑走路で機体を整備し、警戒に立ち、通信をつなぐ者たち。彼らの背中を日差しと汗が叩いていた。
そんな現場で静かに任務を果たすために支給されたのが、USAFのブッシュジャケット。
空を飛ぶ者ではなく、地に足をつけた者の軍服だ。
この服はただの羽織りではない。
マックイーンが無造作にまとうことで、リアルな生活感を吹き込んだように。
ニューマンが節度ある知性で着こなしたように。
ヘミングウェイが旅先で砂埃とともに袖を通したように。
それぞれの男が、それぞれの信念とともにこのジャケットに向き合っていた。
今、街でこれを着る。
ベルトを絞り、身体に芯を通す。
デニムとレザーシューズは、土と秩序の両方を踏みしめるための足元。
キャスケットはただの装飾ではない。“反骨と礼節”の間に揺れる自分の意思表示。
ブッシュジャケットは決して語らない。
けれど、かつてそれを纏った男たちがそうであったように、着る者の背筋を、どこかで正してくれる。
“静かにして強くあれ。”
それがこの服の声なき声だと思うのは、私だけではなかろう。
JACKET:USAF BUSH JACKET by ANATOMICA(42)
TOPS:MOCK NECK TEE MICRO STRIPE by ANATOMICA(L)
BOTTOMS:618 ORIGINAL by ANATOMICA(36)
SHOES:PUNCHED CAP TOE KID LEATHER by ALDEN(10D)