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▪️TOPS 1:SAGAN by ANATOMICA(L)
▪️TOPS 2 : BIG A SHIRT by ANATOMICA(16)
▪️BOTTOMS:314 BEAT by ANATOMICA(36)
▪️SHOES:PUNCHED CAP TOE KID LEATHER by ALDEN(10D)
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シャツにネクタイを締める。
それは従順の証じゃなく、意思表示だった時代がある。
ビートたちが、あえてタイドアップで街に立ったのは、規律をなぞることで、内側から壊すためだったのではないだろうか。
たとえばギンズバーグ。
スーツにネクタイ、真面目そうな顔でラジオやTVに出て、言葉の爆弾を落としていく。
見た目だけ見れば保守派の青年。
でも口を開けば、資本主義の腐敗も、自由の欺瞞も、全部暴いてしまう。
大勢のスタイルをなぞることで、その中身を空洞にする
それって、ある意味でスタイルのハッキングだったとも言えそうだ。
このスタイリングも同じ。
シャツにタイ。
整えられた装い。
でもそれは、「言われた通りにしてます」の姿勢じゃない。
むしろ逆。
「言われなくても、おれはこうする。だけどそれはお前たちのルールの中じゃない」
っていう挑発。
きちんとしていることが、素直に従ってることとは限らない。
整っているからこそ、ズラした一手が際立つ。
それが、反抗を粋にやるための、服の選び方だったりする。