彼は書いた。
戦場で。海の上で。酒場で。孤独の中で。
真実を、骨のようにむき出しの言葉で。
アーネスト・ヘミングウェイ。
戦争を知り、死を見つめ、愛と喪失を生き抜いた男。
簡潔に、正確に、誇り高く…。それが彼の文体であり、生き方だった。
襟を開く。
それだけのことが、何かを意味する。
ネクタイはない。首を締めつけるものはない。
風が入る。空気を吸う。自由になる。
シャツは飾りじゃない。記号じゃない。
動くためにある。闘うためにある。
必要なことだけを残し、あとは削ぎ落とす。
人は壊れる。
戦いに負ける。
失う。
だが、それで終わりじゃない。
“A man can be destroyed but not defeated.”
「人は破壊されることはあっても、敗北することはない」
彼の言葉だ。
そして、それは今も生きている。
開いた襟は、そういう男の証だ。
敗れても、屈しない男の。
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