<プロフィール>
身長 : 180cm
体重 : 80kg
年代 : 30代前半
<普段の着用サイズ>
トップス : Lサイズ〜XLサイズ
ボトムス : 34インチ〜36インチ
シューズ : 28.0cm〜28.5cm
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▪️TOPS 1:BB VEST by ANATOMICA(46)
▪️TOPS 2 : THERMAL SHIRT 88/12 by MSG & SONS(L)
▪️BOTTOMS:CHINO Ⅱ by ANATOMICA(34)
▪️SHOES:PUNCHED CAP TOE KID LEATHER by ALDEN(10D)
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インナーとしても、アウターシャツとしても活躍するサーマルは、体に張り付かないサイズ選びが肝。
88/12の生地で作られたMSG & SONSのサーマルなら心地よい着心地と、"ちょうどいい"フィット感の両方を叶えてくれる。
それはそうと、現代の服づくりは、縮まないこと、型くずれしないこと、それを“正しさ”とする傾向にある気がする。
けれど、かつてのミリタリーウェアは違った。
兵士に支給されるサーマルは、洗濯や乾燥で確実に縮むことを前提に設計されていたのだ。
縦に伸びる編み目は、やがて詰まり、生地は少し厚みを増して、身体に沿うように変形していく。
それは、単なる劣化ではない。"馴染む"という機能だった。
長めに作られた袖や裾が、何度かの洗いを経てちょうどよく収まる。
その過程で、凹凸のワッフル組織がより密になり、
保温性が上がっていく。
つまりサーマルは、完成品ではなく、未完成で支給された服だった。
この“未完成の合理性”は、現代のファッションが忘れかけている感覚かもしれない。
買った瞬間がピークではなく、着て、洗って、縮んでいくことで完成していく服。
形の変化を受け入れるということは、素材に対して寛容であるということ。
そしてそれは、人間の生き方にも少し似ている。
完璧を目指すよりも、変化を楽しむ。
少しずつ馴染み、手放せない存在になっていく。
だからこそ、いま改めて思う。
縮む服を愛するというのは、時間とともに服を“育てる”感覚を取り戻すことなのだ。