<プロフィール>
身長 : 180cm
体重 : 80kg
年代 : 30代前半
<普段の着用サイズ>
トップス : Lサイズ〜XLサイズ
ボトムス : 34インチ〜36インチ
シューズ : 28.0cm〜28.5cm
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▪️JACKET:BB JACKET DARK NAVY by ANATOMICA(44)
▪️TOPS 1:BB VEST DARK NAVY by ANATOMICA(44)
▪️TOPS 2 : RCHARDS PULLOVER by JOHN SMEDLEY(XL)
▪️BOTTOMS:CHINO Ⅱ BEIGE by ANATOMICA(35)
▪️SHOES:PUNCHED CAP TOE KID LEATHER by ALDEN(10D)
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チノはいつもより1インチアップで。センタープレスをあてて、より立体的でキレイなシルエットを作るなら、ジャストすぎるサイズよりも少し余裕のあるサイズ選びをおすすめする。
センタープレスを毎日あてるなんて面倒だと思う男子諸君も多いことだろう。
朝、スチームの立ち上るアイロン台の前に立つ。
パンツを裏返し、膝のラインを合わせ、すっと一筋、前に向かって折り目を通す。
このほんの数分の儀式が、その一動作が一日の姿勢を決める。
センタークリース。パンツの中央に走るその線は、布地をまっすぐに見せるための単なる造形ではない。
それは"乱れたままにしておかない"という、ささやかな決意の痕跡だ。
昨日の皺をアイロンで消し、新しい線を刻む。
他人の目より先に、自分がその清新さに気づくために。
仕事に向かう朝、休日に街へ出る日、あるいは特別な予定がない日でも。
そう、折り目を入れたパンツを履くことは、"今日はきちんと生きる"という自分へのメッセージに近い。
まっすぐな線を引くのは、他人に見せるためでなく、自分の重心を整えるためだ。
戦後のアメリカでは、センタークリースは“クリーンカット”の象徴だった。
秩序、清潔、信頼。社会人の品格を測る無言のサイン。
だが現代において、その意味はもっと個人的なものに変わりつつある。
カジュアルがあふれる時代だからこそ、わざわざ折り目をつけるという選択は、"だらしなさに飲み込まれない"という静かな反抗でもある。
センタークリースは、完璧主義の記号ではない。
むしろ、日々の小さな“整える努力”を肯定する線だ。
朝の数分、スチームの熱で心の皺を伸ばすように。
その線が消えかけても、また新しい線を入れればいい。
折り目は、今日をまっすぐに歩くための小さな軸なのだから。