カラーソックスと合わせて着用しているのは、スコットランドのギリーシューズを由来とするTrippenの名作、SCOTCH(スコッチ)。 元々ギリーシューズのギリーは、ゲール古語で「召使い」を意味する言葉であり、ギリーシューズも雑務をこなすうえでの工夫が凝らされている。 特徴的なシュータンなしのデザインは、当然のことながらファッション性を意識したものではなく、靴が乾きやすいようにという狙いによるもの。 湿地の多い土地で生活していた、ゲール・ケルト人たちならではの知恵による工夫であり、シューレースが長いのも、足首に巻きつけて固定することで、泥濘に靴を持っていかれないためだったようだ。 そんな生活のために必要なデザインを、ファッションに昇華させたのが、スコットランドのカントリーダンス。そしてなんといっても、ウィンザー公(a.k.a Prince of Wales)の存在である。 ウィンザー公が皇太子時代、ゴルフシューズとしてギリーシューズを愛用したことから、1920年代に一大ブームを巻き起こすことになる。 そんな歴史的な背景を知ると、TrippenのSCOTCHが、ただのサンダルではなく、れっきとしたレザーシューズに思えてならない。 そういえば、ハリー・ポッターの第2章『秘密の部屋』にて、屋敷しもべ妖精のドビーが、ご主人から靴下をもらい自由の身となって、こき使われてきた主人に一矢報いる場面がある(実際にはハリーの天才的な機転による策略だが)。 ソックスを履いてギリー(召使い)シューズ由来のSCOTCHを履くことは、自由への渇望なのかもしれない。と、思ったり思わなかったりする。 HAT:PAMPLONA BIG BERET by ANATOMICA VEST:SAGAN PANAMA COTTON by ANATOMICA(L) TOPS : 1920 FLYER BLACK CHAMBRAY by BIG YANK × ANATOMICA (16) BOTTOMS : 314 BEAT WHITE DENIM by ANATOMICA (36) SHOES:SCOTCH m black-waw by TRIPPEN

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trippen Scotch m ( black-waw ) 43 BLACK

¥ 63,800 税込

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