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▪️JACKET:HOBEREAU by ANATOMICA(54)
▪️TOPS 1:BIG A CHAMBRAY by ANATOMICA(16)
▪️TOPS 2 : MOCK NECK TEE S/S MICRO STRIPES(L)
▪️BOTTOMS:618 ORIGINAL by ANATOMICA(36)
▪️SHOES:PUNCHED CAP TOE KID LEATHER by ALDEN(10D)
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マンチェスターという街には、二つの顔がある。
ひとつは産業革命を支えた"布の都"としての顔。
綿工業の中心地として、モールスキンやコーデュロイといった頑丈な布を世界に送り出した。
工場の煙突から立ち上る煤の匂いとともに、マンチェスターファブリックは労働者の日常を覆うユニフォームだった。
もうひとつの顔は"音楽の都"。
工場が閉ざされていった70年代以降、街の鬱屈を糧に、Joy Division、Stone Roses、そしてOasisへと連なるバンドたちが生まれた。
労働者のリアルな息遣いがギターとビートに変換され、90年代のUKロックを世界へ轟かせたのである。
つまりコーデュロイとは、マンチェスターという街の縮図のような布地だ。
労働者のための実用服に始まり、やがて音楽と同じように大衆文化へと溶け込み、ワークからファッションへと変貌した。
その畝の一本一本には、マンチェスターの産業と音楽、両方の歴史が刻まれている。